楽しいよ? 楽しいけどね、何事にも限度ってモノがあるって、知らないの?









はい。まず人の家に断りも無く勝手に侵入するのはやめなさい。(誰ですか、コイツ等にそういう類の

便利道具を渡したヤツは)(優しいちゃんが、今なら3分の2殺しで許してあげるよ)


お前ら何がしたいんですか?嫌がらせですか?あたしの嫌がる顔がそんなにいいんですか?

ノーサンキュウです。あたしはMなんかじゃありませんので、今すぐこの部屋から退室してください。

たとえお前らがSの集団だとしても、あたしは違うので知りません。


話が脱線しちゃったじゃないですか。誰のせいですか。は?あたしのせいじゃないよ。

何ていうかもう、ほんとにさ。





「何であんた等うちで堂々とくつろいでて何様ですかバカヤロー。

 ここはあたしの家です、住居です、今すぐここから出て行きなさい。さもないと殺します。

 お前ら殺人鬼をあたしが殺します。いいですね、言いましたよ?出てけやコラァ」






零崎一賊。またの名を、生粋の変態集団。






「お。おかえり〜!何それ、遠まわしな告白だったりするわけ?

 俺もを愛してるよ。今すぐ子作りに励もうか」


「おいおい人識。何ナチュラルにおかえり、とか抜かしてんの?どの口が言ったの?その口ですか?

 ナチュラルに告白してるのもその口なんですか?よーし、そんな口今すぐ引きちぎってやる」






一仕事を終えて、疲れきった体を引きづりながら我が家にやっと帰ってきたっていうのに、

玄関から少し行ったところ、リビングでこの家の主より先にくつろいでいるコイツ等こと、零崎一賊。


人を見るなり、今まで各々、自分のしていた活動をやめ、セクシャルハラスメントに余念が無い。




・・・・・・・・・・・・死んでくんないかな。(遠い目)






「あー、久しぶりのの肌はやっぱいいなー。安らぐわ、癒される」


「何日ぶりだろうね、ちゃんの生肌。こら、人識。そんなにちゃんにくっつくんじゃない。

 ちゃんが嫌がっているじゃないか。その美味しいポジションをお兄ちゃんに譲りなさい」


の髪の毛ってどうしてこんなにサラサラだっちゃ?食べちゃいたいぐらいっちゃ」



「人識、腰を撫で回すのやめろ。手つきがやらしいんだよ。

 双識さん、人の肌にすりすりやるのやめてください。生肌、とか言い方が生々しいです。

 軋識さん、頭撫でるのはいいですけど、サラリと変態発言するのはやめてください。

 舞織ちゃんも黙って見てないでとめて。このバカ共とめて。君の華麗な殺人テクをここで使って!」



「お兄ちゃん達!!!ちゃんから今すぐ離れないと、2度とちゃんの笑顔は拝めませんよ(にっこり)」



「「「チッ。しょうがない(な)(ね)(っちゃ)」」」







ぇえええぇぇぇえぇ!!!!!???そんなんで離れるの?!!単純だなおい!

舞織ちゃん、その交渉もどうかと思うぞ!!!

こっちをチラチラ見ながら退散していく兄3人。(兄の威厳とか皆無だね)







「これで大丈夫ですよ、ちゃん!!! 
後でしっかり締めておかなくちゃな…







舞織ちゃんの笑顔が眩しいです。笑顔が素敵な殺人鬼は舞織ちゃんで決定です。


やっと訪れた平穏に安堵する。


なんで家に帰ったのに逆に疲れているんだろう?普通は逆ではないのか?

コイツ等があたしの家に居ることなんて、いつもの事だけれど。(あたしの日常はとうの昔に破壊された)

(いつもの事、って言えちゃう点で苦労してるって思ってね)







「で、今日は何しに来たんですか?毎日毎日飽きませんね」







いや、いつも理由など関係無しに(たまにはあったような理由)(・・・まともではなかったように記憶している)

うちに来るけど、まあ一応、訊いてみた。オプションに嫌味もつけて。







「(カチン)・・・ばっか、俺がお前に飽きるわけねえだろうが。

 それはチャン、本気(と書いてマジ)で言っちゃってるわけ??俺がに飽きる日は、

 絶対に、来ねえ!!!!!(バーーーン!)」


「いやいや、馬鹿はお前だよ。なに、宣言してんの?しかも言い切っちゃったよこの人!」







その満足そうな顔をやめてください。どん引きです。

あなたのそのムカツクぐらいにいい笑顔をぶっ飛ばしたいと本気で思いました。







「違う、違うよちゃん。人間は生まれながらにして馬鹿な生き物なんだよ」


「違いますよ双識さん。馬鹿なのはお前らだよ。ここまでの馬鹿はお前らだけだよ」







だからその満足そうな顔をやめてください。全然格好いいことなんて言ってませんよ。

ナルシストは滅べばいいと思います。あたしが消滅するお手伝いしますので。







「コイツ等は馬鹿でも俺は馬鹿じゃないっちゃよ!!!

 世間一般の馬鹿じゃなくて、馬鹿は馬鹿でも馬鹿っちゃ!!!!!」


「自分のこと自分で馬鹿馬鹿連呼してるのに気付いてください」







だからねその満足そうな顔をやめてくださいよ!!!(あれ?おかしいな、目から塩水が・・・)

そんな馬鹿なことを言い切って満足するのやめてください!!!!

零崎には零崎語を話さないと言葉が通じないんですか?コミュニケーションのカケラもねえよ!!!


とりあえず、各々の鳩尾に拳を贈っておいた。







「あー、舞織ちゃん、あたしもう寝るから」


「ぇえー!!!!!どうしてですか!まだおやつの時間なんですよう?!」


「お ひ る ね ! 仕事帰りで眠いの!お願いだから寝させて!!」







たしかに、今は午後3時ちょい過ぎぐらいだ。

けど、けどね、あたしは仕事帰りなんです。疲れてるんです。疲労がピークに達してるんです。

あたしの家なんだから自由にさせてくれてもバチは当たらない筈。


舞織ちゃんを押さえ込んで(というか頼み込んで)、やっと寝室に向かう。

あたしのふかふかのベット〜!!!すっごい寝心地いいんだからね!(高い金出して買った甲斐があったわ)

勢いよくダイブして、ベットを堪能する。はあ〜・・・幸せ。







と寝るのは俺なんだよ、残念だったな!!!アニキ達はどっか逝け!!!

 ここは俺との聖なる愛の巣だ!!!!!邪魔者は逝け!!!!!逝ってしまえ!!!!」


「邪魔者は我が弟もそうだが、アス、君も邪魔だな。

 私とはずーっと、生まれる前から一緒になるって決まっていたんだ。

 それはもう、アダムとイヴのように!!!うふふ、残念だったね」


「何2人で馬鹿なこと言い合ってるっちゃ。馬鹿も休み休み言え。

 の隣は未来永劫、この零崎軋識だと決まってるっちゃよ!!!な、!!」







うふふ、とうとう幻聴かしら〜?

おかしいなー、だって舞織ちゃんが護ってくれるはずだもーん!守護者な舞織ちゃんだもーん!!

あたしの寝室にケダモノ達が乱入してくるはずないもーん!!!ここは癒しの空間なんですー!!!!

聴きたくない聴きたくない聴きたくない聴きたくない!!!!!!!







「む、のやつ、本当に寝ちまいやがったのか?

 かははっ、こーなったら俺が一肌脱いで、姫に目覚めのキッスを・・・」




ガバッッッ!!!!!(身の危険の察知)




「しないでいいから!!!寧ろあたしに近寄るなケダモノ共!!!!!!」


「人識!!いくら可愛い弟だからといって、可愛いちゃんの唇は渡しませんよ!!!」


「そうだぞ人識!!いくら弟だからといっても、超めんこいの可愛い唇は渡さないっちゃ!!!」



「黙れやお前ら!!!!! もうあたしを静かに休ませてやってください!!!!」







まだまだ安眠はできない模様。

そしてあたしの平穏な生活も、戻ってはこない、感じ。(涙が出ちゃう、だってオンナノコだもん!!!)

(涙、というよりもこれは海だ。そのくらいあたしは涙を流していることだろう)










あなたをいつでも見護っています!
(いや、それただのストーカーだから!)










≫『戯言シリーズ』零崎一賊の逆ハーでギャグ。逸月 朔様、お気に召しましたでしょうか?

 いや、もうお気に召す召さないの問題じゃないですね、謝りますごめんなさい。もう何だこれしか言えません。
 ただの変態じゃないですか。ただの変態じゃないですか!(2回言った) 本当すみません。
 しかも、1ヶ月程経ってしまいましたし・・・。本当にごめんなさい!!
 気に入ってくださると嬉しいです。ご応募、ありがとうございました!!!(20060803)

 配布は終了いたしました。

すみません、誤字を修正いたしました。(20060824)